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日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲

「テクノポップ」という音楽ジャンルについて、何となくのイメージはあっても実際にどういった成り立ちだったのか、その定義などを知っている人はかなり音楽に詳しい方でしょう。

実はあのドイツが生んだ伝説的な電子音楽グループ、クラフトワークを紹介するために日本で生まれた造語であって、1970年代後半から1980年代前半にかけてYMOを中心として音楽ジャンルとしてもブームとなった経緯があるのですね。

今回の記事では、そんな日本発とも言えるテクノポップ全盛期に生まれた名曲を集めてみました。

同時代における海外のシンセポップやエレクトロポップの名曲も含めたラインアップとなっておりますので、ぜひご覧ください!

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(1〜10)

EpilogueNEW!Yellow Magic Orchestra

独創的なサンプリング手法で世界を驚かせたアルバム『テクノデリック』。

その最後を飾る本作は、工業的なノイズと静ひつなシンセサイザーが融合した美しいインストゥルメンタルです。

1981年に発売されたアルバムのエンディングとして、まるで都市の夜景が遠ざかっていくような切ない余韻を残してくれます。

坂本龍一さんが手掛けた繊細なメロディは、無機質な中にも確かな体温を感じさせ、聴くたびに胸が締め付けられるような感覚を覚える方も多いのでは?

仮タイトルが「おやすみミュージック」だったという逸話もあるほど、安らぎに満ちたサウンドが特徴です。

邂逅NEW!Yellow Magic Orchestra

1983年発売のアルバム『浮気なぼくら』のなかでも、ひときわ内省的な美しさを放つ本作。

坂本龍一さんが作詞作曲を手がけ、高橋幸宏さんがボーカルを担当しました。

きらびやかな鐘のようなシンセサイザーの音色が印象的で、華やかさのなかにどこか切なさが漂うサウンドが胸に響きます。

歌詞には、理想の愛を歌えなくなった主人公が、これまでの自分に別れを告げて新たな一歩を踏み出そうとする決意と不安がつづられています。

派手なシングル曲ではありませんが、ファンの間では根強い人気を誇る1曲です。

Day TripperNEW!Yellow Magic Orchestra

ビートルズが1965年に発表した名曲を、YMOが大胆に再構築した本作。

1979年に発売された名盤『Solid State Survivor』に収録されており、ゲスト参加した鮎川誠さんが弾くギターと無機質なシンセサイザーの融合は革新的としか言いようがありません。

原曲のリフが持つエネルギーを保ちつつ、高橋幸宏さんのクールなボーカルが都市的な響きを加えていて、独自のテクノポップへと昇華されています。

ライブ盤『Public Pressure』にも収録されるなど、当時の熱狂を伝える重要なレパートリーであることは間違いありません。

ロックファンから電子音楽好きまで、幅広い層にオススメしたい1曲ですね。

日本発!テクノポップの名曲・オススメの人気曲(11〜20)

PopmuzikM

M – Pop Muzik (Official HD Video)
PopmuzikM

1970年代後半のシンセポップ~テクノポップの代表的なヒット曲といえば、イギリス出身のミュージシャンであるロビン・スコットさんによるユニットMの名曲『Pop Muzik』でしょう!

1979年にリリースされ、本国イギリスではチャート2位、アメリカのビルボードチャートではなんと1位を獲得するなどヒットを飛ばしました。

残念ながら他のヒットに恵まれず一発屋としても記憶されている存在ではありますが、当時のテクノポップを語る上では欠かせない楽曲だというのは間違いないでしょう。

タイトルを連呼するとぼけたメロディ、ディスコ調のビートとチープな電子音が不思議な魅力を放つ、海外における「テクノポップ」の象徴的な楽曲とも言えそうなキラーチューン。

ちなみに、邦題が『ポップ・ミュージック』ではなく『ポップ・ミューヂック』だったというのもなんだかいい感じです。

shangri-la電気グルーヴ

Denki Groove – Shangri-La [Live at FUJI ROCK FESTIVAL 2006]
shangri-la電気グルーヴ

1997年当時、この楽曲がリリースされた時の衝撃は今もよく覚えています。

街中で流れていましたし、この曲で電気グルーヴの名前を知ったという方は多くいることでしょう。

1997年3月に彼らの通算8枚目となるシングルとしてリリースされた『Shangri-La』は、1990年のデビュー以来カルト的な人気を誇っていた電気グルーヴにとって最大のヒット曲となっただけでなく、1990年代後半を彩った名曲の1つとして愛され続けているキラーチューン。

純然たるテクノポップというわけではありませんが、テクノを基盤としたサウンドにディスコの要素も盛り込まれ、リフレインする歌詞とメロディは彼ら流儀のJ-POPと言えそうな、抜群のキャッチーさとポピュラリティを誇っているのですね。

耳に飛び込んでくる流麗なストリングスによるフレーズは、アルゼンチンのピアニスト兼作曲家、ベブ・シルヴェッティさんの名曲『スプリング・レイン』から引用したものです。

アングラにとどまらない、彼らのとてつもないセンスと才能が爆発した名曲と言えましょう!

Relâché坂本龍一

細野晴臣さん、高橋幸宏さんのソロ名義の曲を紹介した以上、やはり教授こと坂本龍一さんのソロ曲も取り上げるべきでしょう。

テクノポップ全盛期と言える時代、1981年にリリースされた坂本さんによってはソロ第3作目となるアルバム『左うでの夢』に収録されている『Relâche』を本稿では紹介します。

キング・クリムゾンの活動などで知られる世界的なミュージシャンのエイドリアン・ブリューさんがギターで参加、Mとして『Pop Muzik』を大ヒットさせたロビン・スコットさんもクレジットに名を連ねていることを踏まえて、テクノポップの文脈として語るべき楽曲ながらも独特の雰囲気を持ったインストゥルメンタル曲です。

ループするシンセのリフは不思議な魅力を持っており、突如導入される電話の音もなんだかおもしろい。

ベースとドラムスに細野晴臣さんと高橋幸宏さんが参加して力強いグルーブを生み出しており、実質YMOでありながらあくまで坂本さんの世界となっている、というのも楽しいですよね。

It’s Gonna Work Out高橋幸宏

Yukihiro Takahashi – It’s Gonna Work Out
It's Gonna Work Out高橋幸宏

日本のテクノポップの元祖とも言えるYMOことイエロー・マジック・オーケストラの一員であり、卓越した腕前を持つ偉大なドラマーであり、日本の音楽史に刻まれた素晴らしい作品を多く生み出したミュージシャン、高橋幸宏さん。

ソロ・アーティストとしても多くの名曲を発表している高橋さんのディスコグラフィの中で、今回はテクノポップ全盛期とも言える1982年にリリースされたアルバム『WHAT, ME WORRY? ボク、大丈夫!!』の収録曲『IT’S GONNA WORK OUT』を紹介します。

作詞にあのピーター・バラカンさんが参加しており、いかにもニューウェーブ~テクノポップ時代ど真ん中、といった趣のピコピコした電子音と無機質なビート、高橋さん自身による端正な歌声とキャッチーなメロディが最高にクールでカッコいいです!

2012年にリリースされた高橋さんのトリビュート・アルバム『RED DIAMOND ~Tribute to Yukihiro Takahashi~』にも取り上げられた楽曲ですから、合わせてチェックしてみましょう。